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初めまして!「春巻」というペンネームで 歯学に関するブログ を書いている歯科学生です。1Dニュースでも記事を書かせていただくことになりました。

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残りの自己紹介は後に任せるとして、本題に入りましょう。歯科医師の需要供給に関する情報をまとめて、将来予測をしてみたので書いていきます!

歯科医師の平均年齢について考えてみた

まず、歯科医師の平均年齢について考えてみましょう。ここは厚生労働省の「平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」のデータを引用します。

診療所(法律的には「診療所」とは床数が20床以下の医療施設のことです。つまり一般的な歯科医院は「診療所」です。)に勤める歯科医師の平均年齢は2016年で52.9です。2019年現在では既に53歳か54歳になっていてもおかしくはありません。

ここから分かることは20年後、2019年に53~4歳だった歯科医師が73~4歳になりどっと引退していく時期が来るということです。言い換えると、2040年前後には多くの歯科医師が引退するビッグウェーブが来るということです。

国は歯科医師が過剰だと訴えて国家試験の合格基準を上げて合格者数を下げることに躍起になっていますが、2040年位には自然に減るのです。

そもそも、平成の期間は歯科医師の数は年々増加傾向にあったのですが、平成26年(2014年)と平成28年(2016年)では初めて横ばいになっています。つまり減る兆候はもう現れているのですね。

歯科医院数について考えてみた

次に歯科医院の数について考えてみましょう。ここで使うのは厚生労働省医療施設動態調査です。

ここ10年間は歯科医院数はほぼ横ばいであると言えます。勿論、新規参入の診療所がないわけではなく、新規で開業している診療所がある一方で廃業している診療所があるということには間違いありません。

そうしたらこの先の診療所の数はどうなるのでしょうか。それは次の項目で歯科医師の男女比という違った視点を使って考察してみましょう。

歯科医師の男女比について考えてみた

厚生労働省が発表しているデータを更に読み解くと、2006年のデータではありますが、年齢別の歯科医師の男女比が50代では約7:1なのに対して、29歳以下では約4:3なっているのです。

そして2019年現在、歯学部の学生の男女比は1:1位だと私は実感しています。私が通っている歯学部では学年によっては女性の方が若干多い学年もあるため、もしかしたら数年後、新卒歯科医師は女性の方が多くなってもおかしくはありません。

そうなると、日本的な考えではありますが、独立して開業する歯科医師の割合は減るのではないかというのが私の予想です。よって上の歯科医院数は10数年後には減り始めるのではないかという予想も立てられます。

患者数について考えてみた

言うまでもなく、日本の人口は減っています。つまり歯科の患者数は減るのではないかと思われるかもしれないのですが、高齢者の割合は増えています。

歯科疾患実態調査によると、歯科の受診が多いのは65~75歳あたりの方々であるので(下のグラフ参照)、歯科の需要自体はそこまでは落ちないのではないかという予想もできます。また、高齢者の病態とニーズを把握している歯科医師でないとこれから先はいけないのではないかという推察もできます。

ここまでのまとめ

  • 開業歯科医師の平均年齢は55歳を超えている。→70歳位で引退するとなると2040年前後に歯科医師の引退の波が来る。
  • 歯科医院数はここ数年殆ど変わりがない。
  • 近年の歯科医師国家試験の合格者は約40%が女性であり、開業する割合は将来的に減る可能性がある。よって10数年後には歯科医院数は減るのではないか。
  • 人口は減少するが、歯科疾患を抱えやすい高齢者の割合は増加する。
  • つまり、歯科医師、歯科医院ともに減り、需要は今と変わらないのでそこまで歯科の未来は暗くはなく、むしろ明るい。

以上を踏まえて私自身の進路は?

歯科医師が多く引退するのが2040年だとしたら、2040年までに私が歯科の世界で第一線に進まないと、その先の歯科医師人生は明るくないと感じます。

私の好きな言葉に”First-mover takes all.”(先行者が全てを取っていく。)という英語のフレーズがあります。最初に動いた者が全てを取っていくということですね。例を挙げると、Google以上の検索エンジンは多分現れないし、山手線以上のターミナル駅を結ぶ鉄道路線は確実に作れません。

よって私がやるべきことは2040年より前に歯科界で成功する新たなスタンダードを作ること、と考えています。そのスタンダードは私の頭の中には多少描いてはいるのですが、今回の記事の論点からはずれるので書かないことにします。しかしながらそのスタンダードがどのようなものであるかは上記のまとめから察することが出来るのではないでしょうか。

挑戦的ではありますが、そのスタンダードを一番早く実現するのは私……であるように日々頑張りたいと思います!そして、そのスタンダードは一人では作れないと思います。一緒に作ってくれるやる気のある方をなんとなく募集してます笑

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