歯科臨床における悩みや疑問をオンラインで相談:歯科医療者SNS「1D」

経営が悪くなる原因は2つ

今さら私が言うまでもありませんが、歯科医院は過当競争の飽和状態、と言われています。

毎年約2000名の歯科医が誕生し、個人事業主が多い業界であるため、必然的に独立開業を選ぶ歯科医が多いのです。

2017年度の歯科医院の倒産は20件で、前年度のほぼ2倍に増加、2年連続で前年度を上回っています。一見少ないようにも思いますが、小規模医院を中心に、経営はかなり厳しい状況とみられています。

ちなみに、企業の経営が悪くなる原因は2つです。

  • 赤字
  • お金の使い方

赤字はもちろん、利益が残らないということですが、もう一つ、経営者のお金の使い方も明暗を分けるところです。

経営の目指すところは「継続」

企業経営の目指すところは「継続」です。

存続しなければ、家族にもスタッフにも、スタッフの家族にも社会にも貢献できませんよね。もちろん、歯科も一緒です。

継続できずに倒産する会社、歯科の理由は全て資金ショートです。現金が足りなくなって倒産します。

そのきっかけはもちろん、業績不振、つまり患者さんが減ること、が主なわけですが、儲かっていても倒産する会社もあります(黒字倒産って聞いたことありませんか?)。

儲かっていても、資金ショートする構造で経営しているところも多いのです。この財務構造を変えない限り、儲かってるのにおかしいな、という状態が続きます。

詳しい構造についてはここでは触れませんが、そこをわかりやすく図解した勉強会を実施していますので、ご興味のある方はご連絡ください。

ビジョンを紙に書き出そう

さて、私が歯科医院の院長と勉強会をさせていただく時に、最初にお聞きする質問があります。

「先生は、どうして歯科医になろうと思われたのですか?」

「こちらのクリニックの、ビジョン・経営理念はなんですか?」

他にもいくつかありますが、まずはこういったことをお聞きしています。

何にこだわって、どのように、何をしたいか、その結果どうなりたいか、をありありとイメージして、それをお金の観点から裏付けて経営していくことが大切ではないでしょうか。

ビジョンは一般的に、夢、目的と言われることもあり、簡単には到達できないけれど、なんとかして達成したい、近づきたい理想とも言えるかもしれません。

一方、そのビジョンへ向かう燃料とも言えるのが、ミッションです。目標とも言えます。状況によって修正しながら、ビジョンへ向かって行く時に欠かせないものです。

開業される時に、1年後、3年後、10年後のビジョンを描いたよ、という先生もいらっしゃるかもしれません。頭の中だけではなく、紙に書かれたでしょうか?

「夢は紙に書くと叶う」という言葉は、今や多くの人が知るところとなりましたが、実際に紙に書き出す人は、一説には3%ほどしかいないと言われています。

どんな職業でも一緒だと思いますが、始める前に「なぜこの仕事をするのか」「なぜ自分なのか」「自分は誰の役に立てるのか」「この仕事を通して自分は何を成し遂げたいのか」を考える。

そのことは、どんな仕事も決して簡単ではない中で、迷ったときや壁にぶち当たったとき、しんどい気持ちになったときに、立ち帰れる「軸」を持つという意味でも、大切で必要なことではないかと思っています。

スタッフとの円滑なコミュニケーション

多くの先生が一度は考えていらっしゃいますが、私が勉強会をさせていただくときは、「せっかくなので、今のお気持ちでもう一度書いてみますか?」とお聞きして、ご希望される先生には、その時間をとって書いていただいています。

書いてみると、以前書いたものがすでにたくさん叶っていたり、以前は望んでいたことが今はそう思わなくなっていたり、まだ叶ってはいないけど、近づいている、成長していると気付けたりします。

ビジョンを考えていく中で、その中の項目の一つに「スタッフとの円滑なコミュニケーション」をほぼ全ての先生が挙げられます

歯科医院の経営は、スタッフがいなければ成り立たないものですので、当然働いてくれるスタッフとは、良好な関係を気づき、気持ちよく働いてもらいたいですし、先生側ももちろん、そこにストレスを持ちたくないですよね。

(次回に続く)

1D歯科ニュースアプリ