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仕事がうまくいかない、異性からモテない、メンタルがボロボロ…。そんなわれわれの悩みを「筋トレ」の一点突破で吹き飛ばす、革新的な本がある。『筋トレが最強のソリューションである(ユーキャン自由国民社)』は、筋トレの意外な効用について、ユニークな視点で面白おかしく解説してくれる。

著者であるテストステロン氏(名前からしてムキムキだとわかる)は、1988年生まれの30歳。アジアの大都市にあるとある企業の現役社長だ。高校生の頃は体重が110kg以上ある肥満児だったというが、その頃の自分を変えてくれたのは筋トレだったという。「筋トレとプロテインでこの世の99%の問題は解決する」と豪語する。

筋トレを義務教育に」「筋トレは運動というよりは座禅や礼拝に近い」といった謎発言も多いが、不思議なことに、読み終わった後に無性に筋トレがしたくなる。Amazonのレビュー欄は、「数多ある自己啓発本よりためになった」「筋トレしたら本当に脳が活性化し、精神が安定した」という感激の声でいっぱいだ。

筋トレをする5つの理由

そもそも、どうして筋トレをするのか。テストステロン氏は「筋トレをする理由」として、以下の5点を挙げている。

  • 身体がカッコ良くなる
  • 異性にモテる
  • テストステロンがあふれて気分上々
  • 上司も取引先もいざとなれば力尽くで葬れるという全能感
  • 恋人に裏切られてもバーベルがいるという安心感

筋トレは、万能だ。メンタル、ビジネス、ライフスタイル、すべてに良い影響を与える。それぞれ、詳しく見ていこう。

筋トレで気分が上々に

悩んだ時は、まず筋トレをするべきである。汗と一緒に不安や哀しみも流れ出ていくイメージが重要だ。筋トレは、無料の処方箋である。筋トレをすれば、エンドルフィン、アドレナリン、セロトニン、ドパミンなどの脳内物質が分泌され、気分が上がり、悩みなどどうでもよくなる。

辛い時には、筋トレして悪い流れを断ち切る。気分が最悪の時でも、1時間筋トレをすれば、気分が最高になったりする。この点で、筋トレは運動というよりも座禅や礼拝に近い。

われわれが抱える大半の悩みは、結局のところ気分の問題である。気分の問題なら、筋トレで解決できる。逆に言えば、筋トレをしても残っている悩み事は、真に悩む価値のある悩み事である。

脳と身体は密接にリンクしている。頭がズバ抜けて良くても、身体が伴っていないと仕事に耐えきれない。頭でっかちは、身体もメンタルも潰れやすい。逆に、身体が強すぎて脳が弱くても潰れない。健全な身体にしか、健全な精神と思考は宿らないのである。筋トレしておけば間違いないのだ。

結局のところ、最後は単細胞が勝つ世の中なのである。歯科業界でも同じだろう。医療機器も臨床術式も、複雑になればなるほど間違えるし、維持費もかさむ。シンプルにメンタルを調整できる筋トレ単細胞は、圧倒的に有利である。

筋トレで仕事ができるようになる

著者によると、ベンチプレス180kg、スクワット200kg、デッドリフト220kgは、TOEIC満点よりも価値があるらしい。筋トレをすれば、仕事もうまくいく。

「何をやってもうまくいかない」時に復活のキッカケになるのは、成功体験である。筋トレは、絶対に努力を裏切らない。筋トレで結果が出せなければ、それは自分に甘くした証拠だ。努力して筋肉を鍛えた経験は、仕事にもつながる。

あなたが経営者なら、マッチョを採用すべきだ。マッチョであることは、根性や継続力、自制心、健康管理能力、タイムマネジメント能力、積極性を証明しているということである。ただ、終業後はジムに行かなければならないので残業はしてくれない。

ムキムキになれば、筋肉が持っている効果を享受できる。体育会系の人が「僕も昔はスポーツやってた」と味方になってくれるし、アウトローから謎のリスペクトも貰える。職場でも「怒ったら怖そうだし…」と一目置かれるし、詐欺や犯罪も「もっと弱そうな奴狙おう…」と対象から外される。まさに良いことづくしである。

さあ、筋トレをしよう

筋トレしたくても、仕事や私生活が忙しくてなかなか行動できずにいるかもしれない。忙しい毎日のなかで、筋トレをサボる理由付けはいくらでもできるだろう。

しかし、筋トレは筋肉を鍛えるだけの行為ではない。辛いことから目を背けず、逃げ出さない精神を鍛える行為なのだ。「筋トレしたくない」「ジムに行きたくない」と思ったらチャンス。乗らない気分をねじ伏せて筋トレをすることで、より精神力の強い人間になれるのである。

使える筋肉・使えない筋肉など、どうでもいい。原爆保有国が原爆を使わないのと同じように、筋肉は使わなくても護身となり、平和な日常を保っていくれる。唯一のデメリットは、コンビニに入った時の「絶対サラダチキン買いに来たな」という痛い視線だけである。

悩み事を抱えていたり、仕事がうまく回っていないあなたに足りていないのは、実は筋肉かもしれない。筋肉を手に入れる過程で、自信や健康、仲間、成功、根性、品格、社交性、自制心、趣味など、すべてが手に入る

単純で爽やかな本

本書を読み、私も実際に筋トレがしたくなり、ジムを予約した。読者が筋トレをしたくなるように仕向けられている巧妙な本だ。もともとTwitterのつぶやきを編集しているだけあって、何も考えずに読める。239ページに渡り、ずっと筋トレを褒め続けているので、筋トレしたくならないわけがない。

仕事や生活で悩みがあるなら、ぜひ手に取って頂きたい本である。

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