株式会社DentaLight、ジニー歯科

穴が空いたら埋める、神経が死んだら抜く。そんな「治療」を前提とする歯科医療の常識に挑む、1人の歯科医師がいます。治療型・予防型に続く「咬合育成」型の歯科医療、そのビジョンに迫りました。

髙田 幸太郎(たかだ・こうたろう)1981年北海道生まれ。2010年に松本歯科大学卒業、歯科医師免許取得。北海道医療大学病院で臨床研修修了後、神奈川県や北海道で研鑽を積む。咬合育成の視点から、小児の健康な発育を促す歯科医療に取り組んでいる。2018年12月、神奈川県藤沢市で開業予定。

予防歯科の「次」にくるもの

ーー先生の実現しようとしている医療について教えてください。

歯科医療の潮流は、大きく分けて2つあります。傷ついたものを治すのが「治療」、傷つかないようバリアを張ることが「予防」です。私が取り組んでいるのは、傷つきにくいような身体に育てる「咬合育成」というアプローチです。

どちらかというと、治療や予防は「歯や歯周」に対するものですが、咬合育成の場合は、不正咬合に対するものになります。日本の歯科医療は、治療型から予防型へとシフトしつつあります。これが、20年後には育成型の歯科医療に変化していくと考えています。

ーー育成型に変わっていくのはなぜですか。

育成をきちんと行えば、矯正治療が必要ない時代にすることができますし、歯列不正が無くなれば、むし歯も歯周病も、予防の必要がない口腔環境を作り出すことができます。

予防歯科は、むし歯や歯周病の予防のためにそれぞれ対策を講じますが、発育から変えていくことで、すべての予防になります。

ーー咬合育成のためには、何が必要なのでしょうか。

予防歯科は細菌から歯を守るわけですが、咬合育成は歯列や顎顔面を健全に成長させることが目的です。

そこで必要不可欠なのは、全身の健全な成長です。全身が健全に成長しなければ、健全な口腔発育・機能を獲得することができません。身体が健全に成長するためには、日常生活の過ごし方、習慣の改善も必要になります。

日常生活を変えていくためには、保護者、教育者、指導者、他科、他施設など、1人のこどもを取り囲む多くの人たちとの共通認識と、協力体制が必要になります。

追い続けた父の背中

ーーいつからそう考えるようになったんですか。

北海道で小児専門の歯科医院を開業していた父の影響が強いです。僕が進路を決めかねていたとき、父にこう言われました。

「咬合育成からアプローチすれば、すべての病気、すべての世代の予防になる。育成こそ医療の原点だから、俺はこれをやっているんだ」と。

その一言で、歯科医師を志し、咬合育成型の歯科医院を開院するまで至りました。

ーー12月に藤沢市で開院するとのことですが、どうして藤沢に?

藤沢は、健康や子育てに対する意識がとても高い地域なので、咬合育成型の歯科医院のモデルを作る上でベストだと考えました。あと単純に、藤沢の街が好き(笑)。

父が北海道で40年以上と続けてきた歯科医療のビジョンを継ぐためには、さらにエビデンスを出してアップデートしなければいけないと思っています。

北海道で小児歯科を開業する父と

逆風から革新を生み出す

ーー咬合育成は一気に広まっていくのでしょうか。

広まっていくのは時間がかかると思います。咬合育成は、口腔内外の資料を採って説明をすることに十分な時間をかけるので、極端な話ユニットは必要ありません。むしろ説明をユニットで行うことは経営的にロスになります。

だから、既存の医院にポンと足すことは難しい。歯科医院の設計から異なっているんですね。

また、きちんとシステムを考えないと利益になりにくい側面もあります。国もようやく今年4月の保険改正で口腔機能発達不全に対し舵を切り始めましたが、まだまだ保険でやるのは割に合わないです。

ーーその困難にあえて挑戦するのは、なぜですか。

歯科医療が治療をしない時代に突入していくのは、世界的な潮流です。今後もますます、その傾向は強くなっていくでしょう。

この点で、日本の歯科医療は遅れています。僕は、父から受け継いだ使命として「育成から日本の歯科医療を変える」というビジョンを持って行動しなければならないと思っています。

ーーどんな歯科医院を作りたいですか。

最先端の、「子どもを育てる」歯科医院にしたいですね。大切なのは、モデルケースを作ることです。感覚ではなく、きちんとエビデンスを取って再現性のあるものにする。そうすることで、他の地域にも広まっていくだろうと思います。

いつか、歯医者と言ったら 子どもを診る人という印象にしたい。むし歯も歯周病も咬合育成で無くしていき、大人は検診だけに来る。そんな歯科医療が理想ですね。

咬合育成で求められる人材とは

ーー咬合育成型の歯科医院で求められるのは、どんな人材ですか。

咬合育成の分野自体が新しいので、分野ごと作り出したい人が必要です。未来の歯科医療の形をモデル化して、広めていける人材。

歯科医師・歯科衛生士に限らず、咬合育成型の歯科医院では保育士や管理栄養士の役割も重要になってきます。

ーー咬合育成をやりたい人は、ぜひ先生の医院に。

12月に開業する藤沢の医院では、オープニングスタッフを募集しています。

最初は全員がわからないことばかりだと思うので、一緒に未来の歯科医療を作っていける人にどんどん連絡して欲しいです。他の歯科医院では学べない体験ができると思います。

オープニングスタッフに応募する

治すのではなく、こどもを育てる事を中心に行うクリニックです。こどもが好き、この分野への興味が強い方のご応募をお待ちしています!

連載提供

この記事は、歯科医院向け予約・CRM『ジニー』と歯科業界初のPHR『myDental』の、株式会社DentaLightの提供でお送りしました。

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