はじめまして、dameoと申します。dameoというのは、海外のネットゲームのゲーム内グループのメンバーの外国人たちに呼ばれていたニックネームから取りました。

さて、元々、私は、全世界で数千万人のユーザーがいたウェブサービスを運営する会社でユーザーと売上を増やす役員として従事していましたが、いろいろあり、とあるきっかけで知り合った地方都市の歯科医院のインプラント患者のサイト経由での集患のお手伝いをさせていただいておりました。

今回、集患のお手伝いを通じて得た知識を中心にサイト集患のポイント3回に分けてご紹介させていただきますが、歯科関係者の皆様には、このサイト集患の基本事項をご理解いただき、より多くの集患ができるよう役立てていただけると幸いです。

まずはサイト制作時の重要なポイントについて

すでに開業されている歯科医師の方は、自院サイトを制作し、そこから患者を獲得できるように日々努力しているかと思います。また、開業を検討されている歯科医師の方は、開業時には自院サイトを作り、そこから多くの患者に来院してもらえることを期待しているかのではないでしょうか。

しかし、残念なことに、すべての歯科医院でサイト集患がうまく行っている訳ではなく、中には全く集患ができずに完全放置している医院を見かけることもあります。

そこで、サイト制作・集患のための運営に関して超基本かつ重要なことの第1回はサイト制作会社でも当たり前には実施しないこともある、サイトの制作時に注意すべきポイントついての話となります。

医院サイト制作でSEO対策以前に重要な6つのポイント

ここでご説明するポイントは、サイト制作を考える上ではあまりに当然のことなのに、実際にサイトを作るとなると忘れがちで、これを意識してサイトを作るかどうかで集患に大きな差が出てくるはずです。

サイト制作会社は、サイトを作ることが目的であり、SEO対策については説明するかもしれませんが、集患まで責任を持ってくれる訳ではないので、今後サイト制作を業者に依頼する予定の歯科医師の方は、ここで説明する6つの重要事項を頭に入れていただき、サイト制作会社と一緒にサイトを制作していくと良いでしょう。

①医療広告ガイドラインを遵守していること

歯科医院のサイトなので医療広告ガイドラインを遵守することは当然なのですが、遵守できていないために、ネット広告を出すときなどに問題が発生します。

ガイドライン違反を知らずにサイトを作ってしまうと後々苦労することになり、最悪の場合、広告を出すためだけに1からサイトを作り直しという悪夢に直面することも。

したがって、サイト制作を依頼する場合、制作会社の方に医療広告ガイドラインを読んだことがあるかを確認しておいた方が無難と言えますし、ご自身でサイトを自作される場合は、ご自身で熟読されることをおすすめします。

恥ずかしながら、お手伝いしていた医院で初めてネット広告を実施した際、何度申請してもYahoo!広告での配信の承認がおりませんでした。当時は医療広告ガイドラインの存在を知らず、Yahoo!広告の担当者と何度かやりとりをしたときにガイドラインの存在を教えていただき、厚生省のサイトで入手して熟読しましたが、当時のサイトは修正すべき箇所があまりにも多いことがわかり、短期的には諦めて、別途1ページの広告用サイトを制作し、この問題を解決させました。

最終的には、広告用サイトを広告の遷移先にして、広告が安定して配信されるのを確認した後に、元々存在していた公式サイトもガイドラインを何度も読み返し、違反していないかを確認しながら、時間をかけて作り直しました。

【参考】医療広告ガイドライン(外部サイト

②医院が患者に訴えたいこと・特徴が伝わること

サイトでは、医院のポリシーや特徴が伝わることが大切です。言い換えると、どんな患者さんに来院していただきたいかを上手に伝えられるかが大切ということです。

極端な例を挙げると、インプラント治療を重視する医院なのに、医院のサイトにインプラントをするとは思えない子供の写真が埋め尽くされていたら、その医院にインプラント治療のために来院される方がいるでしょうか?

また、インプラント治療を重視するにしても、安いなのか。安全なのか。設備なのか。どのような患者さんに来院してほしいかを考えて、特にトップページの構成や使用する写真、テキストを考えることも大切なことです。

後ほどご紹介するオススメ歯科医院サイトは、この点がしっかりと伝わっていると思います。参考にされることをオススメします。

③医院の雰囲気が伝わること

医療広告ガイドラインのため、誇大となる表現など表現には気をつける必要があります。そのため、医院の雰囲気を伝えるために、テキストだけでなく、画像・動画を多用して伝えた方が、サイトに来た人の印象に残りやすいですから、画像をたくさん用意して医院の雰囲気が伝わるようにサイトを作ると良いでしょう。

④治療の内容がわかりやすいこと

サイトを作る際、特に自費治療の場合は、治療内容や症例を説明するページを作ることになると思いますが、難しすぎて何を言っているのかさっぱりわからないという歯科医院のサイトが多数存在します。

フィクスチャー・上部構造・アバットメント・歯式歯科医院のサイトでこれらの用語を普通に使っていますが、素人は何のことかさっぱりわかりません。

図を使って説明したり、用語を簡単なものに言い換えたり、注を入れるなどして、素人でも治療内容がわかるように、説明内容で使う用語や表現のレベルを大きく落としましょう。

⑤サイトが読みやすいこと

こちらは内容ではなく、サイトで使うフォントの大きさや色、そして行間の広さのこと。高齢者が多い歯科医院の場合は、できればフォントを大きめに、行間は広めに取るようにしましょう。

サイト制作会社は若い社員が多かったり、大きめのモニタを使っていたりするので、高齢者からすると、かなり小さなフォントサイズを使う傾向にあります。特にスマホページは注意が必要です。

⑥サイトがわかりやすいこと

これは、どこに何があるかが簡単に見つけられるということです。例えば、新幹線の切符を購入する画面がありますが、初めての人でもそれほど迷わずに購入まで進めることができると思います。それは、企画者と開発者が設計段階から、購入者が迷わずに購入するにはどうしたら良いかを考え、画面の見せ方や画面の遷移の仕方を何度も検討・テストしたからだと思います。

医院のサイトもこれと同じように、誰が見ても使いこなせるようなサイトを作ることが大切です。ちなみに、お手伝いしていた医院のサイトは最終的に相当古臭いと感じるセンスのカケラもないサイトになったのですが、これはターゲット層の50代以上の女性10名に実際にスマホで使ってもらい指示した場所に迷わず、かつ、ボタンでないところを押さずに移動できるかテストしてデザインを変えたからです。

ここまで説明した内容を当然のこととしてサイト制作をされているサイト制作会社も当然ありますが、残念ながら医院専門のサイト制作会社でもあまり考えず、明らかにガイドライン違反をしているサイトや高齢者が読めるのか疑問でならないサイトを作ってしまっているところもあります。

サイト制作の際に参考にしたい歯科医院サイト

私は、歯科医院のサイト集患をお手伝いするにあたり、複数のインプラント学会の会員の名簿をリスト化し、各医院のサイトの特徴などをまとめた2500件ほどのデータベースを作りました。

この作業は、インプラント集患において各医院が何を強調して集患しているのかを調査して、自院の集患のヒントにするつもりで行ったのですが、このリストの中から、歯科医師の方が医院サイトを制作される際の参考としてオススメしたい医院のサイトをご紹介したいと思います。

よしどめ歯科鹿児島県)

よしどめ歯科のサイトは、トップページを見るだけで、何を重視しているのか、また、医院の雰囲気が伝わる良いサイトです。あえて改善点をあげるとすると、スマホサイトのフォントが小さいこと。たぶん、50代以上は読むのが辛いはず。

ただこし歯科岐阜県)

ただこし歯科のサイトもよしどめ歯科と同様、何を重視しているのか、また、医院の雰囲気が伝わる良いサイトです。各治療の説明も詳しくよくできているサイトだと思います。

個人的に驚いたのが、意図的なのかわかりませんが、通常のサイトとインプラント専用サイトのフォントサイズ(font-size)と行間(line-height)の数字が違うこと。当然インプラント専用サイトは、高齢者の方がご覧になるということでフォントサイズを大きめに、行間も広めにとっています。サイト以外でもGoogle my businessでの対応などただこし歯科さんは見習った方が良いことが多いと思います。

りお歯科クリニック岐阜県)

りお歯科クリニックのサイトも、何を重視しているのか、医院の雰囲気が伝わる良いサイトだと思います。若い歯科医師の方は参考にすることをお勧めします。

なお、今回ご紹介した医院様は、たまたまインプラント専用サイトが存在したというだけであって、これからサイト制作を考える歯科医の皆さんも同じように専門診療科目専用サイトを作ることをオススメしているわけではありません。

また、3医院様はものすごく綺麗なサイトを作られていますが、必ずしも綺麗なサイトである必要もありません。

Googleマイビジネスのサイト機能を使おう

今回は、サイト制作時の重要なポイントの話をさせていただきましたが、現実問題として、サイト制作にはそれなりの費用がかかります。また、自作される場合、作り慣れている方でしたら良いのですが、まったく作ったこともない方が自作するとなるとそれなりの時間が必要になります。

特に、新規開業される先生の場合、医院開業のための準備などをほぼ1人でされるでしょうから、その労力は相当なものではないかと思います。また、医院の費用・設備投資などに数千万単位の費用が必要のようですし、開業月から100%黒字になる保証などはないので少しでも現預金を手元に置いておきたいところだと思います。

しかし、サイトもないのではという方のために、Google My Businessのサイト機能をご紹介いたします。

サイト制作のために業者へ大金を支払うか、自作のために長時間の作業をするのであれば、Googleマイビジネスを使い無料で簡単に最低限のサイトを作り、その資金を設備の充実や内覧会などに使った方が経営面では効果的ではないかと思います。経営が軌道に乗った後、ご自身が思い描いていた医院サイトを制作するというのもアリだと思います。

第2回は、サイトの設定やデータ取得の重要性の話になります。