2017年に会員制電動歯ブラシの販売スタートアップQuipがシリーズAラウンドで1000万米ドルの資金を調達したことは記憶に新しい。ただ、近年の米国はそれだけではない。スタイリッシュでオシャレなオーラルサブスクリプション商品が後を立たない。

今回紹介するのは、Zeus Jonesと起業家のJames Hagenが2014年に共同で立ち上げた『BOKA』だ。Quipと同様に、電動歯ブラシとそれに加え成分にこだわった歯磨き粉をEC販売する。

BOKA

大人気のBOKAの中身

70ドルのスターターキットには、磁気充電ドック付きの音波駆動ブラシが入っている。自分の製品とアクセサリーを選び、継続的に3か月ごとに無料のトラベルブラシと交換用の商品が発送される。キャンセルは、アカウントからいつでも行うことができる。

BOKAの歯ブラシはデザインに加え、質にもこだわりがある。電動歯ブラシは、活性炭の剛毛と毎分30,000の振動が可能。歯磨き粉Ela Mintは、医学と歯科学における近代的な進化である、ナノヒドロキシアパタイトを特徴としている。100%無毒のフッ化物フリーだ。大半の歯磨き粉にはフッ化物が含まれているため、珍しい。

ファッション性あるオーラルケア

20~40代の忙しい男女にとって、日用品の買い足しをするのは正直面倒だ。だが、このようなサブスクリプションサービスを利用すれば、自動的に必要なタイミングで自宅に届きオーラルケアを行うことができる。しかも、日々のちょっとした隙間もオシャレに変えられ、心身共に高めようとするミレニアル世代にピッタリのアイテムだ。

近年、歯周病と糖尿病など口腔と全身の繋がりに関するエビデンスから、全身疾患を口腔から予防する考えが広まっている。しかし、潜在層に予防習慣を広める仕掛けは偏に難しい。日本には、国民皆保険の制度があり、すぐに病院に行くことができる。そのため、国民の予防の意識はどうしても低くなってしまうのが現状だ。

厚生労働省のデータによれば、歯周病の有病率は、20歳代で約7割、30~50歳代は約8割、60歳代は約9割だ。歯肉炎及び歯周疾患の患者数は、331万5,000人いると推計されている。これだけ多くの人の疾患患者を出す前に予防を促すには、やはり日常に溶け込める工夫が必要だ。米国のファッション性あるオーラルケアは一つの成功しつつある例とも言えよう。

参考文献

  • 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会(URL
  • 厚生労働省 平成26年(2014)患者調査の概況
  • BOKA(URL
  • zeus jones(URL