歯科医師国家試験アプリ「1D歯科国試」

さて、11月下旬からカウントすると平成最後の国家試験、第112回歯科医師国家試験まで約60日です。もう60日しかない」と考えますか??それとも。。。「まだ60日もある」と考えますか??

僕はやはり後者のように考えるべきだと思います。精神論って、僕はあまり好きではないのですが、negativeになるとロクなことがありません。あくまでもpositiveに前向きに日々過ごすべきだと思います。

でも60日間ってやっぱり長くはありません。というわけで、残り60日間はポイントを考えながら勉強するべきですね。点数にならないところ、出る確率が低いところをいくら勉強しても合格できないですからね。

今回のもくじ

①大胆予想!112回で出そうな熱いところ パート1

②平成最後の国試まで約60日。不合格になる人の特徴→この逆をやれば合格する可能性が上がります。

今回の歯科国試突破論は大きく分けて2つの内容になっています。

後半の②はもしかしたらちょっと刺激的な内容かもしれませんので、絶対合格したい方だけ読んでください。スパルタゼミ受講生にはいつも言っていますので、慣れていると思いますが(笑)

① 大胆予想!112回で出そうな熱いところ パート1

腎臓関係

原尿と尿の関係、クレアチニンクリアランスの意味、尿細管の名称、アルドステロンとバソプレッシンの作用機序、エリスロポエチン、レニンアンギオテンシン系、ネフローゼ症候群を説明できるようにしておくこと。

アルドステロン、レニンアンギオテンシン系については、スパルタ動画セミナー2回目で解説しています!

免疫学の基本

異様に難しいところを勉強する人いますが、そんなところ出るんですか?もっと基本的なところを勉強しましょう。

そもそもMHCclassⅠMHCclassⅡをしっかり区別できていますか??免疫学の基本については、スパルタ動画セミナー13回目で解説しています!(受講生の方は限定動画3回目も確認してください)

ジルコニアを使用した補綴物の製作プロセス

現在の臨床でとても大事なところですので、112回国試でも再度出題されるでしょう。インプラントのカスタムアバットメントにはジルコニアアバットメントもありますね。

スパルタゼミ受講生の方には受講生限定動画11回目で解説しています。

<ジルコニアを使用した補綴物の製作プロセス>

  1. ジルコニアを用いた補綴物は、ジルコニア単体で製作する方法とジルコニアフレームに陶材を築盛・焼成して製作する方法の2通りがある。(ジルコニア単体では審美性に欠けることから、陶材を築盛・焼成して製作することが多い)
  2. ジルコニアはもともと半焼結体として販売されているため、焼結(=シンタリング)が必要。焼結することで、約2030%収縮する(メーカーによって差異あり)。CAD/CAMで削り出す際には焼結後に収縮することを考慮して、大きめに削り出す。

インプラントによる補綴処置の基本的な知識と流れ

初期固定とオッセオインテグレーションの区別、1回法と2回法の区別、上顎洞底挙上術、MRONJとの関係、骨補填材の種類がポイントです。まずはこれらをきちんと説明できるようにしましょう。

めちゃくちゃ細かいところを勉強する方がいますが、国試で聞かれているのそういうところではないです。もっと大まかな全体像です。

(受講生の方は限定動画7回目、限定動画6回目も確認してください)

バイオアベイラビリティとアモキシシリン

ご存知ペニシリン系抗菌薬です。梅毒の治療薬として有名ですし、感染性心内膜炎予防に投与される抗菌薬としても有名です。現在歯科領域での第三世代セフェム系抗菌薬の漫然とした使用が強く批判されています(理由:バイオアベイラビリティが低く、耐性菌発生の原因となるため)。

バイオアベイラビリティが高いアモキシシリンの使用が推奨されているため、アモキシシリンに関する出題が予想されます。下記ブログ記事も参照してください。

発育性嚢胞

浪人生が誤解していることが多い項目です。

スパルタ動画セミナー15回目で解説しています。

WHO三段階除痛ラダーとトラマドール

トラマドールは弱オピオイドの一種です。コデインは有名ですが、トラマドールも覚えておきましょう。

ちなみにトラマドールとアセトアミノフェンの合剤(商品名:トラムセット)には歯科適応があります。これまで国試未出題ですので、知っておいた方がよいでしょう。

一次性サルコペニアと二次性サルコペニアの区別

110回で臨床実地問題として出題されています。公益財団法人長寿科学振興財団のホームページ で大変わかりやすく解説されています。

② 不合格になる人の特徴 → この逆をやれば合格する可能性が上がる

こうすれば絶対に合格しますという方法って、残念ながらありません。

でも、こうしちゃダメだよね(=高い確率で失敗する)ということってあります

念のため再度言っておきますが、第112回歯科医師国家試験に絶対合格したい人向けのやや過激な(?)内容です。

特徴その1:問題文を読まない

とっても不思議なんですが、問題文を無視して自分の考えたいように考える人っています。これ、不正解になるに決まってます

だって、出題者の意図を完全に無視しているわけですから、正解になるわけがない。

今の国試は昔の国試と比べて条件設定が詳細になっています(←問題文の長文化傾向)。ここが昔の国試と全然違います。

今の国試は条件設定をきちんと読み取って解答することが求められているわけです。今後国試はますます長文化が進むと考えられますので、問題文を無視する方、読まない方、すっ飛ばすクセがある方はよーく自覚し、強く認識して行動してください。

いいですか。こういうのって、勉強時間と全く比例しません。自分自身で強く認識して行動することが必要です。

(注)選択肢の切り方、問題文の読み方については このブログ記事 と 歯科国試突破論5回目 もご覧ください。

特徴その2:好発部位&好発年齢で解こうとする

疾患というのは、年齢や好発部位で考えるわけではなく、見たまんま診断するわけです。確かに昔の国試では好発年齢や好発部位だけで解答できる問題がありました。いわゆるパターンで解答できる、、、本当にそんな時代があったのです。

でも今の国試は違うんです。昔の国試の呪縛なのか、好発部位・好発年齢だけで解答しようとする方がいますが、かなり危険です。具体例を挙げて説明します。

109B3は以下のような問題でした。

20歳の女性。下顎正中部の精査を希望して来院した。1週間前に同部の無痛性のエックス線透過像を指摘されたという。右下5番~左下5番には動揺はなく、歯髄電気診では生活反応があった。生検時には唇側の骨を含めて検体を採取した。(中略)診断名はどれか。1つ選べ。

  • a. 静止性骨空洞
  • b. 単純性骨嚢胞
  • c. エナメル上皮腫
  • d. 角化嚢胞性歯原性腫瘍
  • e. 石灰化嚢胞性歯原性腫瘍

紙面の都合で画像は省略しますが、解答は b です。

20歳という若い年齢で、しかも下顎正中部に透過像が存在しています。年齢・部位から考えると、単純性骨嚢胞と診断しづらい問題でした。しかし病理組織像の所見から単純性骨嚢胞と診断せざるを得ません。

次に111A87を見てみます。

60歳の女性。下顎右側小臼歯部の腫脹を主訴として来院した。2年前から自覚していたが、そのままにしていたところ緩徐に腫脹は増大したという。腫瘍は骨様硬で、下唇の感覚異常は認められない。生検を行ったところ、内部は軟らかい組織が充満していた。(中略)適切な治療法はどれか。1つ選べ。

  • a. 開窓
  • b. 皮質骨除去
  • c. 下顎辺縁切除
  • d. 抗癌剤投与
  • e. 放射線治療

解答は c です。結論から言いますと、本問の確定診断名はエナメル上皮腫でした。しかし、登場する人物は60歳女性です。年齢・部位から想像すると、エナメル上皮腫と考えづらいわけです。でも、病理組織を見るとエナメル上皮腫と診断せざるを得ないわけです。

このように好発年齢・好発部位というのは当てにならないので、好発年齢や好発部位を覚えてそれだけで解こうとするのは大変危険なのです。

特徴その3:異様に細かいところを勉強し、勉強=暗記だと思っている

なんでもかんでも覚えようとする人っています。特に大学入試を経験していない方(=AO入試、推薦入試、子弟推薦などで入学している場合)によくある誤解です。

僕は暗記という作業がとても苦手なので(僕も含めて国公立の人はみんな暗記が苦手だと思います)、よくそんなに覚えられるなあと感心するわけですが、断言しておきます。勉強=暗記ではないです。

僕は残念ながら東京大学の卒業生ではないのですが(笑)、東大入試が難しいと言われる理由は暗記では全く歯が立たない問題が出題されるからです。例えば東大数学って、こんなんですよ。

円周率π3.05より大きいことを証明せよ(2003年東大前期)

これって、暗記なんかでは全く歯が立ちません。円周率がなんなのかを基本に遡って丁寧に考えなければ解答できないわけです。採点する教官も本気じゃないとそもそも採点できないです。東大はいい加減な入試をしないということなんでしょう。

もちろん勉強には覚える要素もあります。解剖なんかは暗記的要素が強いと思います。だけどなんでもかんでも覚えれば合格できると思うのは非常にまずい

厚生労働省が発表している「歯科医師国家試験制度改善検討部会報告書」にも論理的な思考について指摘されているわけですから、根拠や理由を押さえていく勉強を進めるべきです。

ちなみに、すっごい不思議なんだけど、厚生労働省発表の資料に書かれているにもかかわらず、これ僕しか指摘しませんね。なんで??

国試の受験指導している人って他にもいると思うんだけど、他の人って気づいていないの?指導している本人も暗記させる指導しかしていないから、自分に都合が悪いので気づかないふりをしているのか・・・。

(注)歯科医師国家試験制度改善検討部会報告書については、こちらのブログ記事 をご覧ください。

特徴その4:多数派に乗れないのはなぜかという自己分析を全くしない

なぜ間違い選択肢を選んでしまったのか、きちんと誤答の分析をするべきです。だって、それをやらないと同じ間違いを繰り返してしまうからですよ。

ところが歯科医師国家試験業界って結構変でしてこういう分析が推奨されていません。僕がブログで言うようになってから、いろいろ言われるようになったようですが、もともと僕が元祖です。本家ですから、是非僕のことを尊敬してください(笑)。

歯科医師国家試験は合格率が60%程度です。これは112回国試でも変わりません。ということは、多数派に乗れば絶対に合格できます。平均点とれていれば絶対に合格できるんです。多数派が選んでいる選択肢をなぜ選ばないのか、しっかりと自己分析してください

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