田尾耕太郎(歯科医師)、角祥太郎(歯科医師)歯科衛生士セミナー

歯科医療をより良くするために必要なこととは?株式会社ファンクション・ティ代表取締役で歯科医師、歯チャンネル88運営者の田尾耕太郎先生に聴きました。

これからの時代は歯科衛生士がキーパーソン

今から20年くらい前、歯科大学に進学するということが決まった時点から僕にはずっと思い続けている目標があります。

それが、「日本一、人の役に立つ歯科医師になる!」ということです。

その目標を追い求め続けた結果、13年前に臨床を離れることになり、これまでに歯チャンネルという歯科相談サイトの運営や、1200件以上の歯科ホームページの運用などを行ってきました。

元々パソコンが得意だったわけではないのですが、日本の歯科界がより良くなるためには国民の歯科に対する知識と意識を高める必要がある、そのためには情報発信が必要だ!と考え、ホームページやインターネットについて必死で勉強しました。

僕は、「日本の歯科界がより良くなるためには、何が必要なのか?自分に何が出来るのか?」ということを、四六時中考え続けています。

現在、う蝕有病者数が年々減って来ているのは、先生方も既にご存知の通りです。また、国が掲げる骨太の方針の中に「口腔の健康」「歯科衛生士」というキーワードが登場するなど、歯科医院の役割として「予防」というテーマがどんどん大きくなってくることは間違いないと思います。

骨太方針2019

口腔の健康は全身の健康にもつながることからエビデンスを蓄積しつつ、国民への適切な情報提供、生涯を通じた歯科健診、フレイル対策にもつながる歯科医師、歯科衛生士による口腔機能管理など歯科口腔保健の充実、入院患者への口腔衛生管理などの医科歯科連携に加え、介護、障害福祉関係機関との連携を含む歯科保健医療提供体制の構築に取り組む。

(内閣府第3回経済財政諮問会議、経済財政運営と改革の基本方針2019より抜粋)

日本の歯科界をより良い方向に牽引していく人材を増やしたい、サポートする仕組みを作りたいということで、今回のプロジェクト「DHLeaders」を立ち上げました。

DH Leadersは歯科衛生士さんだけに向けたプロジェクトではない

「DH」という名称が入ってはいますが、衛生士さんだけに特化しようとは思っていません。

歯科医師、歯科助手、歯科技工士、歯科関連メーカーの方など、歯科に関わるあらゆる人がより歯科界、患者さんのために活躍できるようになるための、環境づくりやサポートを行なっていきたいと考えています。

今回のプロジェクトを「DH Leaders」という名前にしたのは、「私が、これからの歯科界を引っ張っていくんだ!」という人材を増やしたい、そのための環境を作っていきたい、という思いがあるからです。

一応DHという名称が入ってはいますが、衛生士さんだけで歯科界が変えられるのか?というと現実的には難しいと思います。衛生士さんはキーパーソンではありますが、その他の歯科に関わる全ての人を対象に、様々なサポート活動を行なっていきたいと考えています。

田尾耕太郎(歯科医師)、角祥太郎(歯科医師)歯科衛生士セミナー

日本の歯科界が抱える問題点とは?

個人的に、歯科界のここはもっと改善できるだろう!と思っている点は沢山あるのですが、「人」ということに関して言えば、「その人が心底納得して、イキイキと働ける環境」というものが、歯科界には不足しているように思います。

例えば、これはあくまでも一例ですが。

衛生士学校で一生懸命勉強して、多くの患者さんの役に立ちたい、自分が関わることで患者さんが良くなってくれたらいいな、と思っていざ臨床の現場に出てみたら、業務内容は歯科医師の治療のサポートばかり。 学校で教わった歯科衛生士としての予防業務を思ったようにさせてもらえない。常に脇役で、主役になれない。こんな日々がいつまで続けられるだろうか…と不安を感じながら、仕事だから仕方がないと割り切って日々の業務を行う。 そして結婚・出産などを機に退職し、そのまま臨床の現場に戻ってこない。

もちろんそうではない衛生士さんも大勢いるのですが、離職率という点から見ると歯科衛生士の離職率は6割以上。同じ国家資格である看護師の離職率が3割程度であることを考えると、非常に離職率が高い職業だということになります。

もう6、7年前になりますが、約2年間かけて全国の歯科医院で働く(働いていた)スタッフ約500名の本音を聴いて回ったことがあるのですが、「自分が本当にやりたいことが出来ていない、させてもらえない」という人が非常に多く、これが衛生士さんの離職率や、歯科で働く人のやりがいの低さに影響しているのではないだろうか?と考えるようになりました。

大切なのは「気付くこと」。スタッフの定着と成長は経営的にも重要。

歯科界が抱えるこの問題を改善するには、どうすれば良いのでしょうか?一番は、歯科医院という組織の長である院長が「気付くこと」だと思います。

院長はどんな形であれ、立場的には常に「主役」です。大変なことも多いですがやりたいことが出来ますし、結果が出ればその恩恵も受けることができます。

しかし、スタッフは自分だけの力では「主役」にはなれません。もちろん、本人が脇役としてサポートに徹するという立場を心底望んでいるのであれば問題はないのですが、本当は自分も主役になりたい、やりたいことをやりたい、出た結果に対しては恩恵も受けたい、と思っているかもしれません。

もちろん「ナマイキはまず基本的なことが出来るようになってから言ってくれよ…こっちも大変なんだよ」という気持ちは分かります。

でも、歯科衛生士の人材不足は深刻です。
平成28年度には新卒歯科衛生士の有効求人倍率は、なんと20倍を記録したとのことです。
(歯科衛生士教育に関する現状調査の結果報告:口腔保健協会)

先ほども話したように、これからの歯科界は予防の重要性が高まってくる可能性が非常に高いです。

歯科衛生士さんがきちんと定着して、自分が主役と感じながらイキイキと働くようになることは、医院経営の面から考えても非常に重要なのです。

スタッフが主役になるためには、その人が本当はどんなことをしたいのか?どんなことが得意なのか?組織の中でどんな形で関わってもらうのがいいのか?など、いろいろ考える必要がありますが、そもそも大前提として院長が「自分も主役になりたいと思っているスタッフがいる」ということに気が付かないと、何も始まりません。

そして、スタッフ一人一人と本気で向き合い、理解し、それぞれを生かしてあげる。

もし、こうしたことがまだ不十分なのであれば、「もっとスタッフと本気で向き合う必要がある」と「気付く」ことです。 そこに気付くことでやっと、歯科界が抱える「人」に関する問題解決のスタートラインに立てると考えています。

セミナーに行ったスタッフ意識高くなりすぎ問題?!

セミナーにスタッフだけが行くと、スタッフの意識だけが高くなってそれが元で退職してしまうということも起こりがちです。

例えば、「わたし、歯科衛生士として本当にこのままでいいのかなぁ…。」と悶々としながら働いていた人がセミナーを受講した際。

そこで、自分の担当患者を持ち、自ら効果的な予防プログラムを考え、教育活動もしているようなイキイキとした衛生士さんの姿を見て、「私もあの人みたいになりたい。主役になりたい!」と思ったとしたら、どうでしょうか?今まで働いていた医院で働き続けられるでしょうか?

実際、スタッフがセミナーに行って意識が高くなり、退職してしまうというのは「歯科のセミナーあるある」です。院長からすればスタッフに成長して欲しくてセミナーに行ってもらったのに、それがキッカケで辞められてしまうわけですからたまったものではありません(汗)

ですので、理想は、院長とスタッフが一緒にセミナーに参加して、同じタイミングで同じ情報を共有するということだと思います。

スタッフマネジメントをしながら三方良しを目指す。衝撃を受けたセミナーとは?

DH Leadersが大切にしているコンセプトのひとつが、「気付き」です。日々の臨床に没頭しているとどうしても目の前の業務に追われ、マンネリ化してしまったり視野が狭くなってしまったりする恐れがあります。

DH Leadersはそんなマンネリ化した日常に新しい風を吹かせ、気付きを得て頂くことで、医院がより良く変わるキッカケを作っていきたいと思っています。

プロジェクトの第一弾は、角祥太郎先生のセミナーです。
9月5日(木)20時半~、東京秋葉原にて開催します。

角先生は歯科医師でありながらプロレスラーでもあるという変わった経歴をお持ちです。

ですが、角先生の本当の魅力は、その経歴ではありません。

僕が初めて角先生とお会いしたのは、2019年の4月です。Facebookで角先生が、「これから、スタッフ向けのセミナーを全国でやります!」と発言をされていて、「どんな内容なんだろう?」と思った僕が興味本位で角先生をお呼びして、セミナーをして頂いたのがキッカケです。

ところが、そのセミナー内容があまりにも衝撃的でした!

「この内容を、全ての歯科関係者に聞いてもらいたい!」。実は今回DH Leadersを始めようと思った発端は、この角先生のセミナーなのです。

それ以降、角先生と親しくさせて頂いていますが、角先生は本当に紛れもなく「異端児」です。ファッション異端児ではなく、ガチの異端児!一歩間違えるとただの危ない人(笑)

ですが、「自分にとって大切なことが何なのかを考え、自分の責任で行動していく」ということにかけては、角先生はズバ抜けています。

スタッフみんながどうしたらイキイキ働く事ができるのか。そのために院長が出来ることは何か。従業員満足度が上がり、売上も上がり、患者さんにも感謝される。そんな三方良しの状態をどうやったら作れるのか。

実は角先生は200人規模の医療法人の理事長を経験しており、最初はマネジメントも上手くいかなかったといいます。

でも、「あること」に気づいたことで、一気に道が開けたそうです。

ご自身が身を持って実践されているからこそ、話の内容に説得力があり、人を動かすことができるのでしょう。

人を変えるだけのキッカケを与えるためには、それだけのエネルギーが必要だと思いますが、角先生は凄まじいエネルギーを持った先生です。多くの方に、そのエネルギーに直に触れて頂きたいなぁと思っています。

ぜひ、自院のスタッフの皆さんを連れて参加してみてください!

田尾耕太郎(歯科医師)、角祥太郎(歯科医師)歯科衛生士セミナー

9月5日(木)20時半~ 東京秋葉原にて角先生セミナーが実施

田尾先生がプロデュースするDH Leadersプロジェクト。
第一弾の詳細は下記です。

歯科界の異端児!プロレスラー歯科医師 角祥太郎先生の灼熱ライブセミナー
日時:9月5日(木)20時半~
場所:Time Sharing 秋葉原
参加費:歯科医師:8,000円
歯科医師以外(歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・その他歯科関係者):5,000円
歯学部生:2,000円
お申し込み:こちらのページからお申し込みください。

ところで、「歯科衛生士に限らないのに、『DH Leadersプロジェクト』ってわかりづらくないですか?」と田尾先生に聞いたところ、「まあ、少年ではない少年隊や、KidsではないKinki Kidsなどもまかり通っているのでいいかな」とのことでした。。

というわけで、気になる方はぜひこちらからお申し込みください。

田尾耕太郎(歯科医師)、角祥太郎(歯科医師)歯科衛生士セミナー