歯科医院の経営・集患において重要なMEO(Map Engine Optimization)やWEBマーケティングについて、歯科医院向けにMEO対策サービスを提供する株式会社cocoが主催するセミナーが行われた。

セミナーでは船井総合研究所・歯科医院経営コンサルティングチームの小川純平氏からWEBマーケティングの基礎が解説され、続いて株式会社coco代表取締役の高橋俊介氏よりMEO対策の方法について解説が行われた。

本記事では、当日のセミナーから「MEO対策のエッセンス」をまとめてお届けする。歯科医療者専用のSNS・1Dにある「MEO研究会」グループでは、より詳しく解説を行っているので、ぜひご参加いただきたい。

歯科医院WEBマーケティングの「本質」とは?

船井総合研究所による歯科医院MEO対策セミナー

船井総合研究所の小川純平氏

船井総研の小川と申します。私は歯科医院専門のコンサルタントでして、本日は歯科医療業界のWEBマーケティングに関する知見をお話したいと思います。

歯科医院のWEBマーケティングは、単に「インターネットを使って集患・採用をする」ことではありません。歯科医院の真のWEBマーケティングは、「歯科医院の強みを活かし、患者さんや求職者のニーズに最大限に応える、集患・採用ができる仕組み作り」であると定義することができます。

船井総研・coco・歯科医院のMEO対策

MEO対策を制する者がすべてを制する

ただ、歯科医院をはじめ医療業界のWEBマーケティングは難しい時代に突入しています。2018年夏のGoogleの大規模なコアアルゴリズムアップデート、医療広告の新ガイドラインの施行、医療機関ネットパトロール制度のように、大きな波が次々と押し寄せています。

こうしたなかで、新しい潮流として「口コミ」が出てきました。WEBマーケティングは、SEOやリスティング広告などの「導線戦略」とホームページやLPなどの「受皿戦略」を掛け合わせることが基本ですが、それに加えてGoogleマップの「口コミ」を最適化することが、集患にとって重要になってきています。

既に米国では、多くのユーザーがGoogleマップの口コミで予約を取るようになっており、歯科医院の口コミが100件以上あることは珍しくありません。この傾向は日本でも強まっていくと考えられ、これからは「Googleマイビジネスを制する者がすべてを制する」という時代に入っていくのではないかと感じております。

こうしたMEO対策やGoogleマイビジネスの話を、株式会社coco代表取締役の高橋さんに解説していただきます。

船井総研・coco・歯科医院のMEO対策

MEO対策は無料で簡単、効果的

cocoによる歯科医院のMEO対策

株式会社cocoの高橋俊介氏

株式会社cocoの高橋と申します。集患効果をMEOにより最大化する、cocoというサービスを提供しています。2017年に米国を訪問した際、歯科医院もMEO対策を駆使している事実に衝撃を受け、日本でもサービスを立ち上げました。現在は300以上の医院・店舗にMEOのサービスを提供しています。

MEO対策はSEO対策よりも効果的なうえ、無料で簡単です。MEO対策をきちんとすれば、歯科医院予約サービス経由でなくホームページ経由の予約が増えたり、患者さんからの口コミによってスタッフの自己肯定感も高まったり、といった効果が期待できます。また、一般的に単価の高い患者さんほどよく調べてから受診するので、患者さん1人あたりの単価も上がります。

MEO対策の目的は、Googleマップで自分の歯科医院を上位表示させることと、そこからの予約率を向上することの2つです。そのためにやるべきことは、3つしかありません。Googleマイビジネスを適切に設定すること、口コミの獲得・返信をすること、SEOなどの外部施策をすること。手の込んだことをしなくても、これをやっているだけで効果は出ます。

船井総研・coco・歯科医院のMEO対策

キーワードは「位置」「関連性」「知名度」

Googleマップの表示順位は、3つの要素で決まっています。今日はこれだけでも覚えて帰ってください。下記の3つを押さえるだけで、すぐに表示順位は上がるのではないかと思います。

検索した場所との「位置関係」

1つは「位置」、つまり検索した場所からの距離が表示順位に影響しています。渋谷で「歯科医院」と検索するのと、御茶ノ水で「歯科医院」と検索するのでは、表示順位が異なります。1キーワードに対して1つの順位が決まっているわけではないので、誰でも上位表示できるチャンスがあります。

院内で検索して、自分の歯科医院が上位表示されるからといって安心してはいけません。それは単に、位置情報に基づいてリコメンドされているだけです。

検索キーワードとの「関連性」

続いては「関連性」、歯医者を調べたら歯科医院が表示される、というシンプルな話です。Googleマイビジネスや医院のホームページで、検索されるであろうキーワードを適切に散りばめておくことが重要です。また、口コミで書かれた内容も表示順位に影響しています。

歯科医院の「知名度」

特に表示順位に影響しているのは「知名度」です。SNSや有名メディアなどで医院が取り上げられると、Googleの知名度スコアが高まります。

良い口コミが多く集まることも、ランクの向上に寄与します。口コミが20件以上集まっている医院の95%は、アクセスが増加しています。3ヶ月ほど口コミが投稿されないと下がり始めるといった現象も確認されていますが、Google相手にずるをしても必ずバレるので、適切にMEO対策をすることが重要です。

船井総研・coco・歯科医院のMEO対策

最初にGoogleマイビジネスを設定しよう

まずは、Googleマイビジネスの情報を設定しましょう。まずは設定するだけで、表示順位はかなり上がります。

住所、説明、写真、電話番号など、情報を入力するだけの設定は、確実にするようにしましょう。こうした情報が設定されていない場合、MEO対策においては致命的な欠点になります。

また写真は20枚ほど、内装や外装、スタッフの集合写真、医院の工夫ポイントなどをアップロードしてください。それぞれの設定で、検索上位を狙いたいキーワードを散りばめることを意識しましょう。

船井総研・coco・歯科医院のMEO対策

口コミ集めの「極意」

誠意を込めて口コミに返信しよう

Googleマイビジネスが設定できたら、いよいよ口コミを集めます。Googleマイビジネスの専用アプリがあるので、スタッフのスマホにもインストールして、入った口コミにすぐに返信できる体制を整えましょう。

良い口コミにも悪い口コミにも、誠意を込めて返信することが大事です。星1個の口コミには削除申請を出したりせず、星5個の口コミで打ち消す気概で取り組んでください。口コミの削除申請がGoogle側に受け入れられることは、ほぼありません。

口コミが全く無い場合は、身内で1〜2個の口コミを書いてみるのもアリです。その際は変になりすましをせず、「院長の○○です。この度は閲覧して頂きありがとうございます」といったように挨拶を投稿する形が望ましいかと思います。

口コミは「獲得する」もの

Googleマップの口コミは、積極的に獲得しにいくものであり、勝手に書かれるものではありません。最初にここの意識を変えることが重要です。

患者さんには、「口コミを集めている」ことを素直に伝えましょう。もちろん、患者さん全員にお願いする必要はありません。満足度が高そうな患者さんに対して、1日1人を目標に依頼していく。口コミを獲得したいがために、安易にインセンティブを付与することは辞めておきましょう。

口コミをお願いするタイミングとしては、治療直後がベストです。治療から時間が経過すればするほど、口コミは書いてもらいにくくなります。当社が開発する「口コミ獲得支援サービス coco」では、口コミの獲得をスムーズに行うことができます。

船井総研・coco・歯科医院のMEO対策

MEOは集患テクニックではない

MEO対策は、単なる集客・集患のテクニックではありません。私は、MEO対策は「患者さんへのサービス」であると考えています。

全国の歯科医院、病院、店舗、飲食店がMEO対策をしてくれたら、1人の消費者として選択肢が増える。お金を払えば上位に表示できる予約サービスだけでは不健全です。Googleは、患者さんに必要な情報を提供することが集患につながる世界を作っています。

皆さんがMEO対策を行う時にも、小手先のテクニックとしてではなく、患者さんへのサービスとして捉えて欲しいと思っています。